読書感想文でおすすめの本を紹介する【2018年夏】

今年も夏がやってきました!中学生、高校生なんかは夏休みに入った人も多いんじゃないでしょうか??

 

そんな夏休みといえば…読書感想文が宿題の定番として出ると思います。そこで、この夏におすすめの本を紹介します!

 

一応、中学生高校生あたりをメインにしていますが、誰にでもおすすめできる本を選びました。

 

では、さっそく1冊目から。

 

①かがみの孤城

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辻村深月著「かがみの孤城」

 

簡単なあらすじ

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこにはちょうど“こころ”と似た境遇の7人が集められていた。そして、その城はなんでも願いが叶う城だった。しかし、叶えられる願い事は1つだけ。何か願いが叶うとこの城はなくなってしまう…。そんな城の中で、それぞれ色んな想いを抱えた7人の中学生たちがどのように過ごし、関わっていくのか…。

 

 

 

2018年の本屋大賞にも選ばれた辻村深月さんの傑作で、昨年を代表する小説です。本屋大賞は、今一番信頼できる賞だと言っても過言ではないので、そう言った面でもおすすめです。

 

このブログでも本屋大賞が発表されたあたりで記事にしましたが、本当にすばらしい小説です。なんといっても心理描写が良い。主人公のこころはもちろんのこと、他の登場人物も丁寧に描かれていて、感情移入しまくります。よくこんなに上手いこと中学生の心情を書けるなぁ、と唸ってしまうほどのすばらしさです。

 

そして、物事の構成も見事。丁寧に張り巡らされていた伏線が終盤に一気に回収されるのは、辻村さんの持ち味でもあり流石でした。単純に読んでて気持ちよかったし、感動しました。

 

主人公のこころがいじめにあっているという設定上話が重たくなりがちですが、そういったところも中学生にはピンポイントな内容だと思うし、登場人物が全員中学生というのもあって、中学生におすすめできます。

 

何も文句の付け所がない本なのですが、まだ単行本しか出てないのが気になる人もいるかもしれません。が、少し高いお金を払って分厚い本で読む価値のある本だと間違いなく言えるので、是非とも読んでほしいです。

 

②くちびるに歌を

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中田永一著「くちびるに歌を」

 

あらすじ

長崎県五島列島のある中学校に、産休に入る音楽教師の代理で「自称ニート」の美人ピアニスト柏木はやってきた。ほどなく合唱部の顧問を受け持つことになるが、彼女に魅せられ、男子生徒の入部が殺到。それまで女子部員しかいなかった合唱部は、練習にまじめに打ち込まない男子と女子の対立が激化する。一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課した。そこには、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた。

 

 

 

アンジェラ・アキさんの名曲「手紙~拝啓十五の君へ~」が題材になっていたり、映画化もされていたりするので、知っている人も多いかもしれません。

 

この本も「かがみの孤城」と同じく、中学生の悩みがテーマになっています。しかし、「かがみの孤城」が割と重たいテーマだったのに対し、こちらは等身大の普通の中学生が描かれています。

 

男子と女子のやり取りが微笑ましかったり、田舎特有の方言に可愛げがあったり、部活に真剣に取り組もうとする姿に昔の自分を重ね合わせてみたり…

 

中学生以上の人であれば誰しもが経験した世界が、ここには描かれています。文章自体も読みやすく、先が気になる内容になっているため、一気に読めると思います。

 

③何者

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朝井リョウ著「何者」

 

あらすじ

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから―。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。

 

 

 

朝井リョウさんの代表作の1つ「何者」。直木賞を受賞し、映画化までされたので知ってる人は多いと思います。物語は5人の就活生を中心に進むため、就活の話なのかな〜と読み始めは思いますが…

 

う〜ん、ネタバレせずに説明するのは難しい。とりあえず、単純な就活の話ではないです。あと、本を開いてすぐにTwitterのプロフィール欄が出てくることから分かるように、SNSもこの作品の大きなテーマになっています。

 

そして、これが中高生にも勧められる理由になっています。単なる就活の話だとつまらないし、まだ先の話だと思うんですけど、SNSはおそらくほぼ全てのが学生が使っていると思います。なんの考えも無しに、みんなが使っているから、くらいの理由で使ってない?本当にその使い方で大丈夫??

 

「何者」は、そんなことを改めて考えさせられる作品です。はっきり言って内容はかなり重いです。読むにはかなりの勇気と気力が必要になると思いますが、是非とも読んで欲しい、特に中高生くらいの年齢の人たちにこそ読んで欲しい作品です。

 

④昨夜のカレー、明日のパン

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木皿泉著 「昨夜のカレー、明日のパン」

 

あらすじ

悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ―。七年前、二十五才という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。結婚からたった二年で遺されてしまった嫁テツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともにゆるゆると彼の死を受け入れていく。なにげない日々の中にちりばめられた、「コトバ」の力がじんわり心にしみてくる人気脚本家がはじめて綴った連作長編小説。

 

 

 

夫婦脚本家の木皿泉さんによる小説。テレビドラマ化もされました。木皿泉さんは脚本家としては「野ブタ。をプロデュース」が有名ですね。

 

肝心な本の内容ですが、心温まる優しい話になっています。話自体は大きな盛り上がりもなく、ギフと夫を亡くした嫁テツコを中心に淡々と話は進んでいきます。

 

でも、そこになんとも言えない良さがあります。ギフのちょっとした言葉だったり、テツコの岩井さんに対する微妙な感情だったり、ギフの妻の夕子の思いだったり…

 

今手元に本がないので具体的には説明しづらいし、こう言うと根も葉もないですが、この本の良さは実際に読んでみないと分からないと思います。僕自身も読む前はどうかな〜と思っていたのですが、実際に読んでみて、あぁ…この本を読んで本当に良かったと素直に思えた一冊なので、是非とも読んで欲しいです。

 

非常に読みやすく、分量もそこまで多くなくあっさり読めると思うので、そういった点でもおすすめです。

 

おまけ:陽気なギャングが地球を回す

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伊坂幸太郎著「陽気なギャングが地球を回す」

 

あらすじ

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

 

 

 

伊坂幸太郎さんの3作目の小説。この本はとにかく面白い。物語の構成も伏線の回収を含めて見事。登場人物もそれぞれ特徴的(少し変わり者)で、読んでて飽きないし思わず笑ってしまう

 

そんな小説なので、あまり読書感想文には向きません。じゃあなんで紹介したんだ、って話になりますよね。

 

一応ちゃんとした理由があって、以前、知り合いの知り合いの知り合いくらいの中学生に、今までロクに小説とやらを読んだことはないが、なんかおすすめの本はないか?と聞かれたので、この本を紹介してみました。すると、かなり気に入ってくれたみたいで、それ以降も伊坂さんの小説だったり他の人の小説だったりを読んでくれたみたいなんですよね。

 

すごくないですか??今までロクに本を読まなかった中学生が本を読むようになったんですよ?画期的ですよね。ということで、この本は本を読む取っかかりにおすすめできます。普段あまり本は読まないな〜という人にこそ読んで欲しい1冊です。

 

 

おわりに

今回は4冊(+おまけ)の本を紹介しました。もちろん、この中に気になった本があれば読んで欲しいです。どれも間違いなくおすすめできます。

 

でも、この中以外の本でも良いです。本屋にでも行って、この本面白そうだなと思って自分で手に取った本ほど読みやすいと思います。

 

読書感想文があるから仕方なく本を読むではなく、自分で手に取った本が面白かったからその本の感想を書く、くらいになると良いなと思っています。

 

 

 

1人でも多くの人が読書を好きになってくれることを祈って…!!