毒りんご

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おい助手、毒りんごは知っておるか?

 

はい、知ってますよ。白雪姫に出てきますよね。

 

そう、それだ。

 

その毒りんごがどうかしたんですか?

 

うむ。毒りんごはどうやって作ると思う、助手よ。

 

そうですね。りんごの表面に青酸カリのような毒を塗るというのはどうでしょう。

 

なるほど、悪くない。ものによれば毒が塗りつけられていると分からないものもあるだろう。しかし、お前はさっき白雪姫と言ったな?白雪姫は毒りんごをどうしたか知っているか?

 

はい、知ってます。白雪姫は毒りんごを齧りました。

 

そうだ。白雪姫は毒りんごを齧った。すなわち、齧る必要があるのだ。

 

なるほど、表面に塗るだけではダメということですね。

 

うむ。では、りんご自体に毒を盛るにはどうすれば良いと思う?それも、一部だけではなく、りんご全体に毒を盛らなければならないぞ。

 

うーん。後から毒を入れようにもキズがついてバレてしまいそうだし、そもそもりんご全体に毒を染み込ませるのは難しそうです。では、一から育ててみるのはどうでしょうか。

 

ほう、さすがは私の助手だ。ほれ、これが毒りんごだ。私が一から育てたものだ。

 

おお、これが毒りんごですか。見ただけでは全然分からないですね。いつの間にこんなものを。

 

ふふふ。私は何でも作れてしまうのだ。いつもやっていることに比べれば、毒りんごを作るくらい大したことではないー

 

博士!このりんご、毒入ってないですよ。ほら、普通に美味しく食べれました。

 

なに!?そんなことあるはずがない!ちょっと貸してみろ!んん?……バタン

 

 

 

…ふう。博士。あなたはこの私を作るくらい優秀なのに、どうしてこんなことばかり…。私の責任もあるかもしれませんが、その才能をもっと他のことに生かして欲しかったです。